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お口の知識

こどもが歯を痛がる原因は虫歯だけではありません!

2021.03.11

院長富山幸太朗

お子さんが「歯が痛い」というと「虫歯ができたのでは?」と心配になりますよね。しかし、お子さんの感じる痛みは虫歯だけが原因とは限らず理由もさまざまです。
痛がる部位やどんな痛みなのか?痛む時間はどれくらいなのかなどお子さんの様子からその理由を考えていきましょう。
そして、歯医者さんに行く前にまずはお家で様子を観察してみましょう。
今回はその観察ポイントをお伝えします。

 

まずはお口の中を見てみましょう

お子さんのお口の中を見てみましょう。痛がるところはどんな様子でしょうか?
小さなお子さんはお口の感覚が発達していなかったり、逆に刺激に対して過敏なため、嘔吐反射でなかなか歯が見えづらいお子さんも多いのではないでしょうか?

◯まずは痛がっている部分の状況をしっかり確認することが大切です!

力ずくで引っ張ってしまうとお口の筋肉は緊張して硬くなり、よけいに見えづらくなってしまいます。
そんな時こそまずは優しくお口を触ってあげてください。舌が邪魔して見えないときは清潔なガーゼなどで舌を覆うと手で舌を持ってどかしやすくなります。ガーゼがない場合には普段使っている歯ブラシを使って軽く抑えるのもよいかと思います。
また、暗くて見えづらい時は懐中電灯や携帯電話のライトで照らしてみましょう。

<確認するポイント>
・歯に色は付いていませんか?
・歯茎は腫れていませんか?
・穴は空いていませんか?

 

お口の中に原因を見つけたらどうするか

お口の中を観察したとき、痛みの原因かな?と思われるような部位を見つけたらどうすべきなのでしょうか。また、歯科医院ではどのように処置するのか、よくある状況ごとにご紹介します。

着色している歯を見つけても慌てなくて大丈夫です!

奥歯の溝が黒く見えると「虫歯ができたのでは?」と思われる親御さんが多いのですが、必ずしも削って治すような虫歯とは限りません。


これらの多くは、飲食による着色です。特に甘いものやスナック菓子、ジュースの摂取が多いお子さんに見られます。また、お茶を飲む回数が多いお子さんにもみられます。

しかし、虫歯の可能性もゼロではなく、見た目以上に歯の中で虫歯が大きく進行していることもあるので、まずは歯医者さんで確認してもらいましょう。

◯もし虫歯だったとしてもすぐに歯を削ることはありません

もちろん痛みなどの症状や虫歯の進行具合にもよりますが、今は削らずに予防管理していくのが主流になってきています。
お子さんによって虫歯になってしまう原因はさまざまですが、その原因を改善していくことで虫歯を進行させずに維持していくことも可能だからです。

「虫歯なのに削ってもらえないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、これにはしっかりとした理由があります。それは、虫歯は削って詰めても治らないという事実です。
治らないばかりか悪化することも十分に考慮しなければいけません。なぜなら虫歯を削って詰めるという治療方法では、虫歯になってしまった原因を改善することができないからです。
原因を改善しなければほぼ確実に同じ場所が虫歯になってしまいます。そして、また削ることを繰り返していくうちに、歯は残せなくなり『抜く』という選択肢しかなくなってしまうのです。
ですから、できるだけ削らない、小さな虫歯は進行を抑制するという対処を行います。

 

■歯肉が腫れているときは

次にお話しするのは歯肉が腫れてしまった場合です。見た目でもはっきりとわかることが多いと思います。


歯肉の腫れの原因は、虫歯が進行し神経が死んでしまい感染源となり、膿がたまてしまったことによるものです。神経が侵されているため、ズキンズキンと激しい拍動痛を伴うことがあります。しかし放っておくといずれ神経が死んでしまうため、いったん痛みが緩和されます。治ったわけではなく、壊死した神経がやがて再び痛み始めます。
ですから、腫れを見つけた時には痛みの有無に関わらずすぐに歯医者に受診し治療を受けましょう。

◯6歳臼歯の萌出に伴う一次的な腫れもあります
一番奥の6歳臼歯が映えるときに起きることがあるのが『萌出性の歯肉炎』です。歯は生えるときに歯肉を突き破り出てきますが、6歳臼歯は萌出がとてもゆっくりで、破れた歯肉がなかなか治りません。そこにバイ菌が入り感染してしまうことがあります。自然に治ることがほとんどですが痛みや腫れが強い場合には受診し歯医者さんにみてもらいましょう。

■その他に考えられる痛み

他には唇を噛んでしまいできた傷やできもの、歯肉にできる赤や白の楕円状の口内炎などが考えられます。そのほとんどは自然に治るものばかりです。一週間以上変化がなかったり、症状が悪化するようであれば受診するようにしましょう。

3 歯に穴が開いて痛がっている時

お子さんの明らかな虫歯を見つけ、痛がっている時どうしたらいいのでしょうか。

もちろんできるだけ早く歯医者さんにいくのがベスト!ですが、痛みは夜に出ることも多くすぐに行けないこともありますよね?そんな時にどうしたらよいのか、知っておくと便利な情報をご紹介します。

 

■虫歯で痛がっている時の対処法

1 まずは痛み止めを使ってみましょう

お子さんの痛み止めの多くはアセトアミノフェン(小児用バファリンやカロナールなど)  が使われます。比較的アレルギーがでにくい優しいお薬です。自宅に常備薬があればまずは  服用し、痛みを緩和してあげましょう。
(食品を含めアレルギーがあるお子さんは購入時に必ず薬剤師さんに相談してください)

2 患部付近を頬の上から冷やしてあげましょう

虫歯で痛みが出る場合には冷やしてあげましょう。強い痛みは神経で炎症を起こしていることが多く、大人の虫歯と違い冷たいものでしみるような虫歯は起きにくいので、冷やすのは有効です。
この時注意していただきたいのは冷やしすぎです。氷やアイスノン冷えピタのようなもので
一気に冷やしすぎるとすぐに楽になりますが、その反動で温まった時に痛みや腫れが大きくなってしまうこともあります。冷やす時は濡れたタオルを痛い歯の付近の頬に当てて冷やすようにしましょう。

3 食べ物が詰まっているときは優しく取り除きます

虫歯そのものが痛いのではなく、虫歯であいた穴に食べ物が詰まり歯肉に押し込まれて痛むこともあります。へたに楊枝などで触ると痛みを悪化させることがあるので、歯の中ではなく歯と歯の間に詰まった食べ物をデンタルフロス(糸ようじ)で取ってあげましょう。ぶくぶくうがいができるようであれば口ゆすぎも効果的です。

 

4 お口の中をみたけど問題なさそう

特に黒くなっているところも穴も見つからない。ということもあるかと思います。
それでも痛みを訴える場合、どんなことが考えられるでしょうか。

■歯ぎしりしていませんか?

こんな時お子さんの症状に多いのは「下の前歯が痛い」です。この場合歯ぎしりや噛み合わせの問題が原因のことがよくあります。
お子さんは発達のために多少なり歯ぎしりをします。顎を刺激し骨を成長させるためです。しかし、他の原因が重なった時にこの歯ぎしりが過剰に強くなりすぎてしまい、痛みとして感じてしまうようです。また、歯が抜ける時期が近づいた5、6歳のお子さんですと、下の前歯が生え変わりでぐらつくことで違和感を感じることもあります。

 

■歯ぎしりが強くなってしまう原因は「睡眠不足」と「歯並び」です

お子さんが寝ているとき、いびきや寝相の悪さ、夜中に起きやすいといったことはありませんか?これらはしっかりと睡眠がとれていないときに表れる症状です。
今、お子さんにも『睡眠時無呼吸症候群』が増えてきています。原因はお口の機能が発達しきれずなかったために空気の通り道である気道が狭くなってしまったためです。そのため、寝ている時に呼吸が苦しくなってしまうため、気道を広げようと歯軋りをしながら下あごを前にだす動きを無意識に行うのです。歯ぎしりが続くと歯が大きく削れ平らになっていることが多く、歯並びが悪くなったり神経を痛めてしまう要因になったり、小児肥満の原因になっていることもあります。

 

5 歯医者さんに診てもらいましょう!

歯が痛くなる理由はさまざまありますが、自己判断で放っておくと症状が悪化して取り返しがつかなくなることもあります。
お子さんが痛みを訴えてきたら、まずは歯医者さんに診てもらいましょう。

■強い痛みを感じる時は進行してしまった虫歯がほとんど

毎日の仕上げ磨きでお口の中をチェックしてあげましょう。そして、少しでも気になることがあれば早めに歯医者さんに相談しましょう。
歯医者さんは虫歯になってから行くところではなく、虫歯にならないために通う場所です。もちろん虫歯の治療もしてくれますが、痛くなってからの治療は大人でも嫌ですよね。大切なお子さんに嫌な思いをさせないためにも親御さんが歯医者さん代わりになって毎日お口の中をチェックしてあげてください。お子さんのお口の変化に早い段階で気づきやすくなります。
早期発見・早期対処が、お子さんの歯を健康に守るためにも重要なポイントになります。

 

■虫歯の原因を改善することも大切

長く歯を残すためには虫歯にならないよう原因を改善することも大切です。

もちろん大きな穴が空いてしまっていたり、神経まで進行し痛みを伴うような場合には削って治療せざるおえません。しかし治ったわけではなく、「今お困りの主訴が改善するだけ」という点はみなさんに知っていただきたいと思います。

当院ではお子さんが虫歯にならないために。また、虫歯の原因を改善するために、妊娠中のお母さんへの指導や、歯が生える前のお子さんから始められる、虫歯予防のためのさまざまなプログラムをおこなっています。早期発見・早期対処に繋がりますので、ぜひご活用ください。

院長富山幸太朗

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